「１２〜ダテンシ [DustAngel]」感想

数年ぶりに再開されたディル氏作の等身大シナリオ。
ネタバレのうえ箇条書きなので、その辺りは注意されたし。

■お話について
スタンドに憑かれた義妹・宗像詩帆を助ける為、
鈴原トウジは何かに導かれる様に壱原侑子のミセへと来訪。
そこで対価を払い、使徒バルディエルを召還するペルソナ使いへと覚醒。
一方、本間丈一郎の患者を巡ってＢＪとＳＰＷ財団が接触。
そして真実が明らかとなり今回の事件が一本の線へと繋がる…と。

いやぁ…久々に巧みで心地良い版権クロスオーバーを拝ませて頂いた感じ。
ホント、あそこからよく組み上げたものだと感心…というより驚嘆ですね。
モニター越しで「凄いよ凄いよ」と連呼してました。面白かったです('∀`

ただどうも…ジョジョ比率が大きいせいか
本来、肝であるべきのペルソナというキーが薄まっているような。
当たり前のように能力保持者が登場し始めてきた事も要因なのかも。
その辺は個人差なのかもしれませんけど…うーん。

■システム面について
今回、背景やイベント画像を多用しているので、話の雰囲気は前回よりグッと掴み易いです。
特にジョセフの念写シーンには、氏の並々ならぬ拘りを感じてなりません（笑
巷で云われる人形劇の方でも、フキダシにより感情を効果的に表現されて好感でした。

■戦闘について
高めの火力＆ＨＰ回復な使徒の皆さんのお陰で、程良い歯応えを感じつつも
なにぶん味方にスタン系持ちが多いせいもあり、戦術がある程度限られちゃいますかね。
またペルソナの相互干渉システムも面白かったんだけど、トウジ本人は戦力外な為に
後ろに下げる事はあっても前に出す必要性が全く無いんで、本来あるべき緊張感は感じないかな。
ペルソナを任意に操れる射程なるものがあっても良かったのかも。